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新型コロナウイルスの感染者 新たに5人
02:13
茨城新聞動画ニュース

新型コロナウイルスの感染者 新たに5人

新型コロナウイルスの感染者が、17日に県内で初めて確認されてから1週間が経過した。県内感染者は24日時点でつくば市など7市町の10人。死者はないが1人重症で、23日にはつくば市で感染源が不明のケースも発生した。封じ込めに向けて最初の正念場を迎えている。  県内では17日にひたちなか市の30代男性会社員の感染が初めて確認された。翌18日にはつくば市の20代大学生と、阿見町の50代男性の感染が判明。3人はいずれも海外帰国者だった。  4例目の土浦市の40代女性は都内病院に勤務。ここまでの症例について県は、海外や都内で感染した可能性が高いと分析。県内で感染が拡大している可能性は低いと見ていた。  緊張が一気に高まったのは5例目の感染者。筑波記念病院(つくば市)に11日から入院していた80代男性の感染が23日に判明。海外渡航歴も県外訪問歴もなく、感染経路は不明。記者会見で大井川和彦知事は「これまでの事例とは質が異なる」と強調、新たな局面を迎えたとの認識を示した。  24日夜には新たに男女5人の感染が判明。5例目の男性の家族ら濃厚接触者3人のほか、つくば市と牛久市の40代男性2人が感染していたことが確認された。  ■県民も警戒  県の相談窓口への問い合わせも増えている。  県疾病対策課によると、県庁の電話相談窓口が受け付けた相談は初確認の17日以降に急増。同日から24時間体制に移行した影響もあるが、19日には1日の相談受け付けが初めて千件を突破、日までの総計は1万2299件に上る。  感染の有無を調べるPCR検査を行う県衛生研究所への検査依頼も少しずつ増えている。  1日当たりの実施可能件数は、県が当初12件で運用を始めたが、現在は48件まで増やして対応。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染で受け入れた感染者の陰性確認を除くと、県内では23日までに551人がPCR検査を受けた。  現時点では医師が必要と認めたケースは全件検査を実施できており「検査体制は間に合っている状況」(同課)。検査結果は検体を採取した当日か翌日には出るという。  PCR検査は公的医療保険の適用が始まり、保健所を通さずに検査できるようになったが、本県では保健所が全ての検査を把握する形を維持。今後、検査需要がさらに増えた場合、県はPCR検査機器を持つ県内の医療機関と分担して対応していく考えだ。  ■受け皿確保急務  感染拡大に備え県は入院病床(ベッド)を県内病院204床確保しており、広域的な入院調整の仕組みもまとめた。  ただ病院によっては「フェイスシールドなどの防護具がそろえば受け入れる」「人工呼吸器があれば重症者にも対応できる」などと条件を付ける所もあり、県は引き続き病床の追加確保と受け入れ体制の整備を急ぐ。
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